「ベーリーAだけどどこか違うニュアンスも...」
参考価格:1700円前後(750 ml)
栓のタイプ:コルク栓
どうも、
ワイン兄さん(@wine23winey)です!
今回飲んだ日本ワインはこちら。
「イケダワイナリー」の「ヴァンルージュ」というワインです!
イケダワイナリーは山梨県の甲州市勝沼に位置し、1995年創業のワイナリーです。
勝沼というと歴史のあるワイナリーが多いですが、その中においては比較的新しいワイナリーと言えます。
白は甲州、赤はマスカット・ベーリーAという山梨の主力品種を使用しながら、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローといった欧州系ワイン用品種も取り入れているワイナリーです。
以前紹介した甲州ワインはこちら。
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「ヴァンルージュ」はマスカット・ベーリーAにカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドした樽熟成の赤ワイン。
マスカット・ベーリーAは単一でワインとなることが少なくない中で、欧州系のワイン用品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドすることで、通常のマスカット・ベーリーAワインとはひと味違った味わいになっていることが想像されます。
どのようなワインになっているのでしょうか!
この記事は3~4分程度で全部読めるので、ぜひ参考になさって下さいませ~
それでは、Let’s go ~
Contents
ワインの評価
イケダワイナリー
見た目
香り
味わい
総合評価
おすすめ度
※評価は抜栓直後~1,2時間程度の間に飲んだ際のものです。個人の感想なのであしからず。
ワインの説明について
ラベルの裏面がこちら。
ワインについての情報があまり記載されていないので公式HPから引用します。
高級赤ワイン専用品種カベルネ・ソービニオンと日本生まれの赤ワイン専用品種マスカット・ベーリーAのぶどうを使い、ミディアムボディーの赤ワインを造りました。
甘いベリーの香りと豊かな果実味、柔らかなタンニンが楽しめるワインです。
樽熟甲州と並ぶ、イケダワイナリーの定番ワイン。
チーズや肉料理に合います。
見た目について
グラスに注ぐとこんな感じ。
鮮やかな澄んだルビー色で、マスカット・ベーリーA由来と思われる紫のニュアンスも。
香りについて
- カラメルやロースト香といった焦げっぽい香り
- 穏やかなベリー香やブドウ香料のニュアンス
- 樽由来と思われる木質な香り
こんな感じ。
軽く掘り下げてみます。
カラメルやロースト香といった焦げっぽい香り
マスカット・ベーリーAで品種として表れやすいこの香り。
樽熟成により樽由来でも焦げっぽい香りがつくことはよくあるので、その辺に起因すると思われます。
穏やかなベリー香やブドウ香料のニュアンス
マスカット・ベーリーAは主に“フラネオール”という香り成分に由来するイチゴジャムや綿あめ、カラメル様の香りが特徴的であるとされていますが、このワインはカベルネ・ソーヴィニヨンとブレンドされているためそれらの要素は薄くなっているように感じました。
樽由来と思われる木質な香り
樽熟成を経たワインではほとんど確実に感じられますが、「木」の香りがありました。
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大きくはマスカット・ベーリーAの典型性が感じられましたが、それだけでなくどこか異なるニュアンスがあり、カベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドしている良さが香りに出ていました。
味わいについて
- 甘やかなフレーバーと豊富な酸
- 適度な渋みに適度な余韻
といったところ。
こちらも軽く掘り下げます。
甘やかなフレーバーと豊富な酸
糖が多くあるわけではないのですが、マスカット・ベーリーAや樽熟成からくる甘いフレーバーにより、味わいの前半に甘い印象を受けました。
といっても実際に甘いわけではないのでべたつきや飲み疲れはありません。
適度な渋みに適度な余韻
マスカット・ベーリーAはほとんど渋みのない品種として有名ですが、これもまたカベルネ・ソーヴィニヨンのおかげと思われる程良い渋みが感じられました。
味わいの後半はあまり強いフレーバーが口内を支配することなくスーッと、しかし適度なボリューム感を残しながらという印象でした。
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マスカット・ベーリーAだけではなかなか出ないような赤ワインとして期待されるボリューム感をカベルネ・ソーヴィニヨンが補い、しかしマスカット・ベーリーAの唯一性をしっかりと実感できるような、そんな味わいでした。
フードペアリング
トマトガーリックのパスタとバジルチキンを合わせてみました。
合わないことはなかったのですが、ワインの甘いフレーバーが少し浮いているようにも感じました。
あまりクセのないチーズとかをつまみながら、あるいはフルーツやジャムの要素のある肉料理なんかと合わせると良いのかも。
肉を入れたおかずサラダなんかとも合わせられるのではないでしょうか。
まとめ
今回は「イケダワイナリー」の「ヴァンルージュ」を紹介しました。
まず香り。
マスカット・ベーリーAをしっかりと感じつつもそれだけでない要素が感じられました。
そして味わい。
これまたマスカット・ベーリーAの甘いフレーバーがしっかりとありつつも適度な厚みや渋さがあって、欧州系品種の良さがうまく反映されていました。
イケダワイナリーは自社畑をもたず、農家にブドウを栽培してもらいそれを醸造するスタイルをとっています。
本来人件費や労働力の多くが割かれる栽培を外注することで製造コストを下げられていることもあるのか、ワインは比較的購入しやすい価格設定になっています。
決してラグジュアリーなワインを造っているわけではないですが、日々の食卓において気軽に楽しめるワインばかり。
あまり知名度は高くないワイナリーですが、“ちょうどいい”ワインが多いので、1度試してみてはいかがでしょうか。
おわりに
これからも美味しい日本ワインを紹介していきたいと思います!
引き続きよろしくお願いいたします!
byワイン兄さん