日本ワインレビュー

~柏原ヴィンヤード遅摘み赤 2019~ 朝日町ワイン 「気軽に楽しむ濃厚果実味」

オゥ、ジャムジャムしい!

参考価格:1650円前後(720 ml)

栓のタイプ:コルク栓

どうも、

ワイン兄さん(@wine23winey)です!

今回飲んだ日本ワインはこちら。

柏原ヴィンヤード遅摘み赤 2019 朝日町ワイン

朝日町ワイン柏原ヴィンヤード遅摘み赤 2019というワインです!

朝日町ワインは山形県の西村山郡朝日町に所在するワイナリーで、創業は1944年と古いです。

農協と朝日町の共同出資でいわゆる“第3セクター方式”の運営となり、体制を改めてワイン造りに取り組み始めたのが1975年、現社名に変更したのが1990年ですね。

日本ワインコンクールでは毎年数々の受賞ワインを輩出しており、日本ワインファンの間ではご存知の方も多いのではないでしょうか。

柏原ヴィンヤード遅摘み赤」(当該製品が完売しているようなのでリンクは異なる製品です)は山形県の朝日町、柏原地区というところで栽培され、11月上旬に収穫したマスカット・ベーリーA種を醸した赤ワイン。

栽培地域にもよるのですが、マスカット・ベーリーAの収穫期は概ね9月中盤~10月前半くらいで、10月まで収穫を待てる地域はかなり冷涼であることが想像されます。

10月の中盤~後半くらいまで収穫を待つとしたら、収量減や過熟とのせめぎ合いが発生するため、なかなか簡単な選択ではないはずです。

そんな中このワインは11月まで収穫を引っ張ったということで、冷涼さは必須条件、かつ丁寧に手入れをしたんだろうなと思うと凄いですよね!

遅摘みマスカット・ベーリーA、どのようなワインに仕上がっているのでしょうか!

この記事は3~4分程度で全部読めるので、ぜひ参考になさって下さいませ~

それでは、Let’s go ~

Contents

ワインの評価

 

柏原ヴィンヤード遅摘み赤 2019

朝日町ワイン

 

見た目   

香り    

味わい   

総合評価  

おすすめ度 

※評価は抜栓直後~1,2時間程度の間に飲んだ際のものです。個人の感想なのであしからず。

ワインの説明について

ラベルの裏面がこちら。

柏原ヴィンヤード遅摘み赤 2019 朝日町ワイン

山形県朝日町・柏原地区で契約栽培されたマスカットベーリーA種を糖度と果実味が十分に熟すのを待ち、11月上旬「遅摘み」収穫致しました。

山砂と粘土の土壌から生まれた濃色感のある原料ぶどう。

樽熟はしておりませんが完熟した濃密な果実味とスパイシーな香り、ふくよかでコクのある赤ワインに仕上がりました。

樽熟成をしていないワインですね。

見た目について

グラスに注ぐとこんな感じ。

柏原ヴィンヤード遅摘み赤 2019 朝日町ワイン

中程度の強度のパープルで、クリアな色合いです。

赤ワインは写真を撮ると真っ黒に見えるので実際の色合いを反映させるのはなかなか難しいですね...

香りについて

  1. ジャム様の濃厚な甘い香り
  2. 森やマイナスイオンを感じるようなグリーンな香り
  3. イースト香

こんな感じ。

軽く掘り下げてみます。

ジャム様の濃厚な甘い香り

マスカット・ベーリーAの特徴香であるイチゴの香り。

もちろんそれもあるのですが、フレッシュなイチゴではなく砂糖を加えて煮込んだような濃厚な香りが印象的に感じられました。

イチゴジャムに加えオレンジマーマレードのような少し甘酸っぱさを感じる要素もあり、パンを浸して食べたくなるなーなんて思いましたとさ!

森やマイナスイオンを感じるようなグリーンな香り

ワインでいうと“ツヴァイゲルトレーベ”でしばしば感じられる香りなのですが、スーッとしていてリラックスするような青さを感じる香りもありました。

イースト香

酵母由来の香りでしょうか。パン生地のような穏やかなイースト香が感じられました。

ジャムパンですね~

・・・・・・

「マスカットベーリー・Aらしいな!」という香りで、かつ深みもあって興味深かったです。

樽由来の香りはないため純粋にベーリーAの香りが感じられました。

好みは分かれそうですが、日本人には親しみのある香りかと思います。

味わいについて

  1. 香りからくる甘いフレーバー。残糖はない。
  2. 適度なボリュームの酸とややガッシリめなアルコール
  3. ライトであっさりとしたアフター

といったところ。

こちらも軽く掘り下げます。

香りからくる甘いフレーバー。残糖はない。

既出のように香りはあま~いのですが、味わいはそれに反してしっかりドライな仕上がり。

香り+液体の質感も相まって若干甘いように感じるのですが、にしてもドライ。

適度なボリュームの酸とややガッシリめなアルコール

酸は適度でバランス良く、ワインの味わい構成の中心を担っていました。

また、味わいの中盤からじんわりとアルコール感が感じられ、飲み込んでからも食道をじんわりと熱してくれました。

ライトであっさりとしたアフター

渋さはなく、味わいの中盤からスッと軽くなり去っていきました。

余韻も赤ワインとしては短く、とてもライトな印象を受けました。

・・・・・・

香りと口中に含んだ瞬間のパワーに比べ、後半はライトさを帯びる味わい。

酸は適度であるため肩透かし過ぎることもなく、気軽にデイリーで楽しむのに良いのではないかと感じました。

フードペアリング

そのとき食べているものにただ合わせてみるだめの雑なペアリングです...

ビーフ肩ロースステーキ

オージービーフの比較的赤身なステーキ。

塩コショウニンニクで頂きました。

分かっていたことですがステーキのパワーが圧倒し、ワインは口中で儚く散っていきました。笑

さすがにマスカット・ベーリーAには荷が重い相手だったな、ごめんよ。

・・・・・・

このフレーバーを食事と合わせるのって僕は難しいかなと感じているのですが、それこそトーストやバゲットを使った軽食系、サンドウィッチなんかが合うのでしょうか。

あとは酸味の効いたチーズケーキなんか良いのかな。

色々試してみたいところですな。

まとめ

今回は朝日町ワイン柏原ヴィンヤード遅摘み赤 2019を紹介しました。

まず香り。

マスカット・ベーリーAらしさ全開のあまーい香りが堪能できました。

そして味わい。

特徴的ではあるものの案外サッパリとしていました。

遅摘みすると香りや色が濃厚になると言われていて、実際にそのように感じることができ、狙っている特徴はある程度出せているように感じました。

1つ思ったことは、アメリカンオーク樽で熟成させたワインも飲んでみたいなということ。

香りと味わいのボリューム感の整合性を、アメリカンオークに入れることでより高めてくれるように感じました。

樽といえばフレンチオークのイメージが強いかもしれませんが、実際醸造家の中には、マスカット・ベーリーAはアメリカンオークの方が合うという方もいます。

僕もアメリカンオークからの抽出にポジティブな期待があるので、ぜひ「マスカット・ベーリーA遅摘み+アメリカンオーク」を飲んでみたいと思います。

このワインはカジュアルに楽しめるので、「マスカット・ベーリーAってどんな特徴があるの?」「日本の固有品種で濃い赤ワイン飲んでみたい!」って方はとりあえず飲んでみて下さい。

おわりに

これからも美味しい日本ワインを紹介していきたいと思います!

引き続きよろしくお願いいたします!

byワイン兄さん

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