日本のオレンジワインうまっ!
参考価格:2300~2400円前後
(※Amazonでは出品なし)
栓のタイプ:コルク栓
どうも、
ワイン兄さん(@wine23winey)です!
今回飲んだ日本ワインはこちら。
「丸藤葡萄酒工業」の「2018 ルバイヤート甲州醸し」というワインです!
丸藤葡萄酒工業さんは山梨県の甲州市勝沼に所在し、1890年創業、2020年で創業130年を迎える山梨でも老舗のワイナリーさんです。
また、日本ワイナリーアワード2019にて全国で15ワイナリー、山梨県内では7ワイナリーのみが受賞した5つ星ワイナリーの1つです。
丸藤さんのワインといえば、当たり前のように高品質でありながら、カジュアルな価格帯からプレミアムなものまで幅広く揃えていること。
そのため、シーンによって選ぶことが可能です。
おすすめは、看板商品である「ルバイヤート甲州シュール・リー」なのですが、
他にも、コンクールでよく入賞する評価の高いワインがいくつもあり、ぜひ1度足を運んで頂きたいワイナリーさんです!
今回紹介する「ルバイヤート甲州醸し」は、ワイナリーでは完売しているそうで、その人気が伺えます。(楽天さん・Yahooさんには出品あり)
この記事は3~4分程度で全部読めるので、ぜひ参考になさって下さいませ~
それでは、Let’s go ~
Contents
ワインの評価
丸藤葡萄酒工業
見た目
香り
味わい
総合評価
おすすめ度
※評価は抜栓直後~1,2時間程度の間に飲んだ際のものです。個人の感想なのであしからず。
ワインの説明について
ラベルの裏面がこちら。
自社管理畑「宮ノ下園」の遅摘みした甲州種を昔ながらの❝葡萄酒❞をイメージして、醸し醗酵させました。
淡いピンク色の果皮や渋みなど甲州種の特徴を存分に生かした味わい深いワインです。
あまり冷やさず15℃前後でお召し上がり下さい。勝沼町産甲州種100%。
公式HPの情報も参考に。
自社管理畑「宮ノ下園」の遅摘みした甲州種を使用。昔ながらの“葡萄酒”をイメージしてコンクリートタンクを使用し醸し醗酵させました。
醗酵終了後、オークの樽に移し熟成させました。果皮から抽出されたオレンジがかったピンク色の色調、甲州種の特徴を存分に引き出した豊かな五味や心地よい渋みなど新鮮な驚きを感じていただけるワインです。
ホロ苦い食材とも相性がよく、野趣あふれるお料理とお楽しみいただきたいワインです。
「甲州といえば白ワイン」というイメージをもつ方が多いかと思います。
白ワインは、通常白ブドウの果汁のみを用いて発酵させますが、「醸し発酵」、つまり果皮等を果汁に漬け込んで発酵させることで、オレンジのようなピンクのような色合いのワインができます。
甲州ってこんな色してるくらいだから、確かに色つきやすそうですよね。
最近、ジョージアの「オレンジワイン」がブームになっていますが、日本でもオレンジワインをつくるワイナリーが増えつつあるようです。
見た目について
グラスに注ぐとこんな感じ。
オレンジがかった淡いピンク色。澄んでてとても綺麗です。写真映えしそうな外観ですね~
香りについて
- スパイシーでスーッとする香り
- シナモンやハーブティー、紅茶的な香り
- ラベンダーのような花の香り
こんな感じ。
軽く掘り下げてみます。
スパイシーでスーッとする香り
果皮にフェノール前駆体の多い甲州で醸しを行うと、いわゆる「白のフェノレ」が出やすい傾向があります。
強く出過ぎると、絆創膏・薬品様の刺激的な匂いになることもあるのですが、このワインに関しては強過ぎず、「ハーブのような香りのある植物」をイメージしました。
具体的なハーブの種類までは、すみません、わかりません。笑
シナモンやハーブティー、紅茶的な香り
少しピリッとする香りと、なんとなく甘さを感じる香りが合わさってこんな印象を受けました。
樽熟成を行っているそうなので、甘い香りは樽由来なのかもしれませんね。
また、甲州ブドウの果皮には、リンゴのコンポートや紅茶様の香りを呈する「β-ダマセノン」という物質のもとになる物質が多く含まれています。
果汁に果皮を浸けて発酵させるオレンジワインらしい特徴かもしれませんね、甲州では!
ラベンダーのような花の香り
あまり花に詳しくないので適切な表現かは分かりませんが、ラベンダーをはじめ、花の香りをイメージをしました。
味わいについて
- 柔らかい口当たり、かすかに感じる甘み
- 適度な酸味
- まだ若い渋み
といったところ。
こちらも軽く掘り下げます。
柔らかい口当たり、かすかに感じる甘み
決して甘いわけではないのですが、樽由来なのか何なのか、心地良い甘みを感じました。
適度な酸味
単体で飲んでもバランスのとれた酸だな、と感じました。
かすかに感じる甘みと調和しているように感じ、食事と合わせたらどんな味わいなのだろうとワクワクするような程よい酸です!
まだ若い渋み
ヴィンテージが2018かつ樽熟成を行っているので、必然的に渋みは若さのあるラフな印象を受けるかと思います。
ただ、海外の赤ワインのようなガッチリとした渋みとはちょっと異なり、今飲んでもキツくない程度かなと!
・・・・・・
1口飲んで、「もう1本購入して1~2年置いたらどうなるかなぁ。もっと置いてみてもいいかもなぁ。」なんて思っちゃうくらい面白いワインだなという感想でした!
フードペアリング
僕が普段食べている食事にひとまず合わせてみたという感じ。
①お刺身
イナダ(ブリの若ぇやつ)とマグロのお刺身と合わせました。
やはり、ときどき生臭い感じはあったものの基本的には美味しく楽しめました。
ただ、辛口の日本酒やら焼酎と比べてしまうと特別感は...
②豚肩肉とマイタケ・チンゲン菜のソテー
味付けはニンニクしっかりめでシンプルに塩コショウ。
ワインの風味の方が若干強く、豚肉の味わいに干渉してしまうように感じました。
もう少し香りや味わいが強めの食事でもよさそうです。
・・・・・・
今回試せなかったのですが、甲州の醸しワインには、燻製した食品がよく合うことが多いです。
以前、別のワインで試したときはかなり相性良く感じました。
というのも、その製法上果皮に多く含まれるポリフェノールが抽出されることで、いわゆる「白のフェノレ」臭を香りに伴う場合がオレンジワインでは多いです。(果皮にポリフェノールの多い甲州は特に)
フェノレの原因物質の中には、「燻煙臭・スモーキーな香り」を呈する物質が含まれます。
となれば、香りの方向性を合わせる意味で、燻製した食事と合わせるのは良い方法といえます。
また、スパイスの効いたエスニック料理等は、香りと味わい両面からオレンジワインと相性が良いとされています。
ぜひ好みのペアリングを見つけて欲しいですね!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「丸藤葡萄酒工業」の「2018 ルバイヤート甲州醸し」を紹介しました。
まず香り。
ハーブや花様の刺激的かつ心地良い香りと、樽由来と思われるほのかな甘い香りが特徴的でした。
万人受けするのかという点と、白ワインにおける甲州の香りのイメージと違うと感じる人がいるかもしれないという点で香りの評価は若干低かったかもしれません。(かくいう僕も慣れていなく、最初は驚きました...笑)
今改めて飲んだらもっと高い評価をすると確信しています。
そして味わい。
バランスのよい酸と、少しラフで若くはあるものの程よい渋み。
今飲んでも、1~2年熟成させても、美味しく楽しめるワインだと感じました。
食事とのペアリングを色々試し、好みの組み合わせを見つけて頂きたいです!
日本のオレンジワインは数も多くなく、まだまだ未開拓なジャンルですが、「ルバイヤート甲州醸し」は
確実にトップクラスの日本のオレンジワインだと思います!
(Amazonでは出品なし)
おわりに
これからも美味しい日本ワインを紹介していきたいと思います!
引き続きよろしくお願いいたします!
byワイン兄さん
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