日本ワインレビュー

~勝沼の甲州 樽熟成 2018~ 蒼龍葡萄酒 「デイリーリーズナブル樽甲州」

気軽に楽しめる樽甲州!

参考価格:1760円前後(720 ml)

栓のタイプ:コルク栓

どうも、

ワイン兄さん(@wine23winey)です!

今回飲んだ日本ワインはこちら。

勝沼の甲州 樽熟成 2018

蒼龍葡萄酒勝沼の甲州 樽熟成 2018というワインです!

蒼龍葡萄酒さんは、山梨県の甲州市勝沼にある1899年創業のワイナリーで、日本の伝統的な産地である勝沼においても一際歴史あるワイナリーの1つです。

中小規模のワイナリーとしては群を抜いて生産量が多く(10万本前後/年)、銘柄を多く用意することで、お客さん側としては飲み比べしつつ好みやシチュエーションに合わせてワインを選べるのです。

ワイナリーのショップでは、棚一面にワインがずらっと整列していて選ぶのも楽しめるので、一度訪問してみてはいかがでしょうか。

(※2020, 8/5現在、新型コロナ対策としてショップでの試飲は中止していますが、再開されたらぜひ1度訪問されてみることをオススメします!試飲のラインナップが凄いし、ショップ限定ワインもあって、甲州だけでもかなり飲み比べできます!)

ちなみに、1000円台のワインが多く、その価格から考えれば品質も全体的に高いので、個人的には非常に興味を持っているワイナリーさんの1つです!

「勝沼の甲州 樽熟成」は、甲州種の白ワインで樽熟成を行なったタイプです。

甲州の白ワインは結構香りと味わいが繊細な場合が多く、樽の成分を抽出し過ぎると樽が前面に出てしまい、ワインとしてのバランスを欠いてしまう場合があります。

こちらのワインはどのような仕上がりになっているのでしょうか!

この記事は3~4分程度で全部読めるので、ぜひ参考になさって下さいませ~

それでは、Let’s go ~

Contents

ワインの評価

 

勝沼の甲州 樽熟成 2018

蒼龍葡萄酒

 

見た目   

香り    

味わい   

総合評価  

おすすめ度 

※評価は抜栓直後~1,2時間程度の間に飲んだ際のものです。個人の感想なのであしからず。

ワインの説明について

ラベルの裏面がこちら。

勝沼の甲州 樽熟成 2018

甲州種ぶどうの歴史は古く、ぶどう栽培発祥の地である勝沼で、奈良時代から大切に育てられてきました。

優良な勝沼産甲州ぶどうを100%原料として醸造したワインを、明治10年ぶどうの栽培技術とワインの醸造技術を学ぶためにフランスに渡った勝沼の二青年をデザイン化したかつぬまオリジナルボトルに詰めました。

このワインは勝沼ワイナリーズクラブ品質審査委員会の厳しい検査に合格した品質保証ワインです。

また、公式HPのオンラインショップによると、

上品な樽香の中に、柑橘系フルーツ、白桃、ハーブ(ミント)のような香りが感じられます。

料理全般に合せやすく、香ばしく焼き上げたお料理や、やや脂の乗った素材との相性がよいです。

焼き鳥(塩)、ローストチキン・ポーク・ビーフ、焼魚/ブリ、西京焼 など。

・日本ワインコンクール 2018年 銀賞受賞

・日本ワインコンクール 2017年 銀賞受賞

・ジャパン・ワイン・チャレンジ 2017 銀賞受賞

見た目について

グラスに注ぐとこんな感じ。

勝沼の甲州 樽熟成 2018
薄いレモン色といった具合。クリアで明るい色合いです。

香りについて

  1. 樽由来の木質な香り
  2. 酸っぱさを想わせる和柑橘果実の香り
  3. リンゴとハーブ

こんな感じ。

軽く掘り下げてみます。

樽由来の木質な香り

樽熟成されたワインらしく、木質な心地良い香りが1番に感じられました。

他に、同じく樽由来のバニラ様の甘い香りも。

酸っぱさを想わせる和柑橘果実の香り

甘いジューシーな柑橘というよりかは酸味をイメージする和柑橘という感じ。

この香りがあると、甲州だなぁと思います。

リンゴとハーブ

少し若いリンゴ様の、青さのあるフルーティーな香りと、ハーブ様のスーッと青い印象の香りが感じられました。

・・・・・・

甲州で比較的よく感じられる香りに加え樽の要素もしっかりとあり、商品のコンセプトを感じられるような香りでした。

甲州は樽を使うと樽の要素に飲み込まれてしまうことがしばしばあるのですが、このワインは大きくバランスを欠いているようなことはありませんでした。

味わいについて

  1. 樽の甘いフレーバーと充実した酸
  2. 白桃やリンゴの口中
  3. 苦味、そしてキレのあるアフター

といったところ。

こちらも軽く掘り下げます。

樽の甘いフレーバーと充実した酸

口に含むと樽由来の甘いフレーバーによって若干の甘さの印象を受けました。

とはいえ残糖はほとんどないと思われるので、食中酒として楽しめそうだと良い第一印象。

酸も結構しっかりと感じられ、樽の要素と相まって、甲州ワインの中でもパワフルめかと!

白桃やリンゴの口中

味わいの中盤は白桃やリンゴといった果実の展開があり、フルーティー。

酸のジューシーさが適度に広がって爽やか。

苦味、そしてキレのあるアフター

これもまた甲州の特徴かと思いますが、苦味がそれなりにしっかりと感じられました。

そして、比較的ボリュームのある印象からのスッとキレるアフター。

幅広く食事と合わせ楽しめそうな味わいの構成です。

・・・・・・

僕が酸のしっかりとある爽やかな甲州が好きなので、結構好みの味わい。

樽のフレーバーと酸がバランスをとって、ブドウの特徴を殺さず樽も感じられる良い味わいだと感じました。

フードペアリング

メカジキのソテー

ワインの説明の項で合う料理として挙げられていた焼魚/ブリ・西京焼きですが、特に脂やコクがある魚がよさげかなと思い、メカジキのクレイジーソルトソテーと合わせてみました。

やはり結構合っているように感じました。

樽のフレーバーがワインに程よくボリュームをもたらしているので、多少力強いお料理の方がバランスとれるような気がします。

ネギトロ

同じく脂のある魚料理。

なかなかサッパリと頂くことができ、いい組み合わせでした。

・・・・・・

味わいの印象としてはあまり食事を選ばず合わせられるように感じましたが、特に試してみたいのは豚肉料理とのペアリング。

豚の旨味と脂の美味しさがよく合うようにイメージされました。

まとめ

今回は蒼龍葡萄酒勝沼の甲州 樽熟成 2018を紹介しました。

まず香り。

甲州らしいと言えばらしい、かつ樽の要素もあり、フルーティーかつボリュームのある香りでした。

そして味わい。

食中酒として大活躍することが想像できるような味わいで、ドライさ、酸、キレ、そして樽による口中のバリエーションのバランス良きでした。

トータルでは、樽甲州のジャンルにおけるオーソドックススタイルという感じ。

コンクールでは銀賞銅賞あたりに位置することが多いようですが、重要なのは、価格に対してのこのクオリティであること。

樽を使用しているワインは、そうでないものと比べると総じて高くなりがちですが、このワインは相当リーズナブル。

いつもと違う甲州の表情を楽しめると同時に、改めて甲州を好きになれるようなワインだと思います!

おわりに

これからも美味しい日本ワインを紹介していきたいと思います!

引き続きよろしくお願いいたします!

byワイン兄さん

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