日本ワインレビュー

~TOMOÉシャルドネ・リザーブ 2016~ 広島三次ワイナリー 「食事とどう合わせるかを楽しむカジュアル樽シャルドネ」

樽を感じつつスッキリとしてるなぁ

参考価格:2420~2500円前後

栓のタイプ:コルク栓

どうも、ワイン兄さん(@wine23winey)です!

今回飲んだ日本ワインはこちら。

TOMOÉシャルドネリザーブ2016

広島三次ワイナリーTOMOÉシャルドネ・リザーブ 2016というワインです!

広島三次ワイナリーさんのワインは以前当ブログでも紹介しているので、1度目を通してみて下さい。

シャルドネ種使用のノンバリック(樽を使っていない)です。

TOMOÉシャルドネクリスプ2018
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広島三次ワイナリーさんは広島を代表するワイナリーで、品質の高いワインを多くリリースしている注目のワイナリーさんです。

1994年創業ですが、畑では最近においても新しいことに挑戦しているようで、まだまだこれから成長していくのでしょう!

「TOMOÉシャルドネ・リザーブ」は、世界中で栽培されているシャルドネ種を使用し、アルコール発酵後の熟成に樽を使用したタイプのワインです。

樽熟成により香りや味わいの複雑さや豊かさがどのように付与されているのでしょうか。

また、日本の、広島のシャルドネはどのようなワインなのでしょうか!

この記事は3~4分程度で全部読めるので、ぜひ参考になさって下さいませ~

それでは、Let’s go ~

Contents

ワインの評価

 

TOMOÉシャルドネ・リザーブ 2016

広島三次ワイナリー

 

見た目   

香り    

味わい   

総合評価  

おすすめ度 

※評価は抜栓直後~1,2時間程度の間に飲んだ際のものです。個人の感想なのであしからず。

ワインの説明について

ラベルの裏面がこちら。

TOMOÉシャルドネリザーブ2016

情報がほぼないので、公式オンラインショップの商品紹介から引用します。

樽熟成によってもたらされた穏やかさと濃縮感を保ちつつ、すっきりとした後味を堪能できるエレガントな身上。

ワイン全体に陰影を造り、立体感のある1本に仕上げました。

クリアな黄色で樽香と柑橘系を思わせる香り。焼き牡蠣やシーフード料理とおすすめ。

見た目について

グラスに注ぐとこんな感じ。

TOMOÉシャルドネリザーブ2016

画像だとそうは見えないのですが、やや緑がかったレモンイエロー。笑

ライムイエローとでも言えばよいでしょうか。清澄度はかなり高くクリアです。

香りについて

  1. 木質な香り
  2. バターのようなオイリーな乳製品の香り
  3. 青リンゴやレモングラスを思わせる香り

こんな感じ。

軽く掘り下げてみます。

木質な香り

樽熟成のワインなので、樽からくる香りでしょう。

木の穏やかな落ち着いた香りが感じられました。

バターのようなオイリーな乳製品の香り

シャルドネという品種は、品種特有の香りというものをそこまでもっていないニュートラルな品種と言われています。

ただ、バターのような香りはしばしば感じられるもので、その理由の1つとして「マロラクティック発酵(MLF)」が挙げられます。

マロラクティック発酵(MLF)

乳酸菌による、リンゴ酸を代謝して乳酸を出す発酵。

酸味が柔らかくなる、複雑な風味の付与、微生物学的な安定を得られる、といった効果を得るために行う。

白ワインは酸の存在が特に重要なため、MLFを行って酸を和らげるのか、あえて残すのか、醸造家はワインのスタイルに合わせて選択をします。

青リンゴやレモングラスを思わせる香り

グラスを回して空気に触れさせると、青リンゴのようなフレッシュな甘さ、レモングラスのような清涼感をそれぞれ思わせる香りを感じました。

・・・・・・

その他に、樽からきているであろうココナッツのような甘い香りもあって、全体的な香りの印象としては、樽由来の甘い香り、木の香りが主に感じられるかなというところでした。

しかしそれだけでなく、果実の印象やパンのようなイースティな香りもあって、親しみやすく心地良い香りかなと思いました。

味わいについて

  1. サラッとしていてドライでクールな印象の口当たり
  2. フレッシュさのある酸とほのかな苦味
  3. キレのよさとアルコール感を感じる余韻

といったところ。

さらっと掘り下げていきます。

サラッとしていてドライでクールな印象の口当たり

口当たりはサラッとしていて残糖を感じないドライさがあり、人間で言うならば「一見すると不愛想」的な感想。

そのドライさゆえに、食事との相性でいえば、幅広くイケそう。

フレッシュさのある酸とほのかな苦味

その後味わいの展開として、適度な強さでフレッシュな印象をもたせる酸が舌の上に広がると同時に、ほのかな苦味が感じられました。

口中香は樽の風味がよく感じられるかと。

キレのよさとアルコール感を感じる余韻

味わいの後半は、持続するというよりかはスッキリとキレのある感じ。

飲み込むとアルコール感が喉の方でじわーっと広がりました。

・・・・・・

テイスティングした段階の印象は、初心者向けというよりかは中級者~上級者向けの味わいかなというところ。

理由としては、甘味がほとんどないことと、酸&苦味の展開が、飲み慣れていない方にとって多少のハードルになり得ると感じたからです。

こういうワインは僕の経験上、大概食事と合わせることで真価を発揮します。

開栓後、数日かけて飲んだのですが、若干丸みを帯びていった印象で、温度や飲むペース次第で色々な顔を見られるかも。

フードペアリング

糖質と脂質を減らせる範囲内で減らすのが、僕の普段の食事。

今回も、そんなメニューを主に合わせてみました。

豚小間と玉ねぎ炒め

創味シャンタンをベースに、シンプルに味付けした炒めものです。

TOMOÉシャルドネリザーブ2016

炒め油にココナッツオイルを使用していることもあってか、樽の風味とよく合いました!

白身のお肉は大概の白ワインと合いますが、少し脂のあるお肉だと多少ボリュームのある樽熟成の白ワインとよく合うように感じます。

個人的には結構好きな組み合わせでした。カジュアル!

鶏むね肉のソテー

鶏むね肉 マリアージュ

※イメージ画像です。

上記の通り白身のお肉と合うと言いましたが、やはり合いました。

鶏むね肉はヘルシーなうえに旨味が強くて、白ワインがよく進みます。

・・・・・・

公式オンラインショップの商品紹介によると、焼き牡蠣やシーフード料理とのペアリングを推しています。

広島のワインなので、広島産の焼き牡蠣やカキフライなんかと合わせてみると素敵そうですね~

まとめ

今回は広島三次ワイナリーTOMOÉシャルドネ・リザーブ 2016を紹介しました。

まず香り。

トータルでみるとそこまで強い主張がある感じではないです。

しかし、樽の風味やバター感、果実も感じられ、香りをとっていて心地良いのではないかなと思います。

なんとなくですが、日本人的な印象ですかね。

そして味わい。

初心者にとって、ワイン単体ではともすれば良さが分かりづらい味わいかもしれません。

しかし美味しくないということではなくて、どんな食事と合わせたらより楽しめるか、色々考えさせてくれる素敵なワインだと僕は思います。

こういうワインを楽しむことができれば、ワインを食事の中で楽しむことの良さを理解することにつながるのではないかと考えます!

おわりに

これからも美味しい日本ワインを紹介していきたいと思います!

引き続きよろしくお願いいたします!

byワイン兄さん

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