日本の食卓に馴染む本格派だな~
参考価格:2000~2500円程度
(※2017ヴィンテージは完売のよう...)
どうも、ワイン兄さんです!
今回飲んだ日本ワインはこちら。
「機山洋酒工業」の「キザンセレクション メルロ/プティヴェルド2017」というワインです!
(※ワイナリーのショップにて、1954円で購入しました。2019年9月30日現在、2017ヴィンテージはショップでは完売しているようです。)
機山洋酒工業は山梨県甲州市塩山に位置するワイナリーで、ラインナップがシンプルでわかりやすいのが特徴です。
また、日本のワイナリーを格付けする第2回日本ワイナリーアワード2019では、最高位の5つ星を受賞しています。(5つ星ワイナリーは全国で13ヶ所のみ)
以前、当ブログでキザンさんの他のワインを紹介しているので、こちらもご覧下さい!
今回紹介する「メルロ/プティヴェルド2017」というワインですが、使用されている品種はフランスのボルドーでつくられているワインと共通しています。
しかし、そのスタイルは大きく異なるもので、「フルボディの赤ワインは得意ではないなぁ...」という方でもお試し頂けるかと思います。
さらに言うならば、日本的な味わいで、「日本の食卓に合うだろうな~」という感覚すら覚えました!
こちらのワインを一言で表すと、「日本の食卓に合うワンランク上のデイリー赤ワイン」だと思います。
発売と同時に凄いスピードで売れていく大人気のワインなので、新ヴィンテージが発売されたらぜひ試して欲しいです!
この記事は3~4分程度で全部読めるので、ぜひ参考になさって下さいませ~
それでは、Let’s go ~
Contents
ワインの評価
機山洋酒工業
見た目
香り
味わい
総合評価
おすすめ度
※評価は抜栓直後~1,2時間程度の間に飲んだ際のものです。個人の感想なのであしからず。
ラベルのワインの説明について
ラベルの裏面がこちら。
http://kizan.co.jp/wine-list/やわらかな渋みと複雑さも兼ね備えたメルロ主体の辛口赤ワイン
これだけだと情報量がイマイチなので、公式HPからも引用します。
中庸のすみれ色。フレッシュなプラムやカシスを思わせるアロマ。
若々しい果実味に加えてハーブのすがすがしさや白コショウのようなスパイシーな味わいも口に広がります。
さわやかな酸味と上品な渋みがバランスよく長めの余韻が楽しめます。肉のローストやスパイシーな料理とも良く合います。
フレッシュな果実系のアロマにスパイシーなニュアンスも楽しめる、若い赤ワインとしては割と王道なスタイルなのかな、と想像します。
見た目について
グラスに注ぐとこんな感じ。
濃い目のガーネットといったところ。ただし、清澄度は高めで澄んでいます。
ダークなニュアンスが強めかな。
すみれの花の色をよく知らないのですが、こんな感じなんですかね?
赤ワインの色の細かい表現って難しい...
香りについて
- 樽っぽい木質な香り
- 果実の酸味を思わせるフレッシュな香り
- 新しい革製品様の香り
こんな感じ。
1つずつ見てきましょう。
樽っぽい木質な香り
適度に感じられるかな。
バニラっぽさやナッツ類のような香りではなく木っぽい香り。
果実の酸味を思わせるフレッシュな香り
注ぎたてのときに比較的前目に出ていました。道端の桑の実とかカシスでしょうか。
グラスを回したりしばらくすると、他の香りが優位になりました。
新しい革製品様の香り
好きな人とそうでもない人がいる香りですよね。
少し化学的なニュアンスと動物っぽい感じが合わさった香りです。
僕はそこまで好きな香りではない派ですが、このワインの場合香りの複雑さや奥行きに寄与しているように感じられて良い印象を受けました。
・・・・・・
その他に、果実の香りと言っていいのか微妙なところなのですが、少し熟しかけの梅のような甘いような酸っぱいような香りを感じました。
ときどきこの「梅っぽい香り」を感じることがあるのですが、不思議なことに、海外のワインよりも日本ワインで比較的遭遇しやすい印象があります。
なので、この香りを感じると「日本のワイン」だなぁと思います。
(※個人的に、海外のワインだとイタリアのもので遭遇しやすいです。)
味わいについて
- スムーズかつ華やかな口当たり
- 程よく心地良い酸味
- 柔らかくも荒々しい渋み
- 樽を感じる中程度の余韻
といったところ。
詳しくはこちら。↓
スムーズかつ華やかな口当たり
味わいとしては辛口ですが、アルコールとフレッシュな果実味のおかげか、ほのかに甘みを感じました。
また、口内に広がっていく酸味が華やかだなぁという第一印象。
程よく心地良い酸味
ワインの味わいを前半後半に分けるならば、前半部分で印象的な酸味かな、と感じました。でも、強過ぎず適度にあるため飲み心地は良いです。
もう少し置いておく(熟成)と、よりエレガントな丸みのある酸を楽しめそうです!
柔らかくも荒々しい渋み
瓶ラベルの表記には「やわらかな渋み」とあり、アッサンブラージュ(ブレンド)比率を
見てみるとタンニン(渋み)の多いカベルネ・ソーヴィニヨンは10%と低め。
確かに、渋みの量的な意味では優しいです。ただ、質的な意味では割と荒々しいというか若めの渋みかと。笑
このままでも美味しいのですが、やはりもう半年・1年、もしくはそれ以上置いておいたら
さらにソフトでエレガントな渋みを楽しめそうです!
樽を感じる中程度の余韻
口内に木質な樽っぽさをよく感じられ、それが余韻でも続きます。
ダラダラっと樽の風味や渋みが残るような感じではないので飲み疲れしにくいかと思います。
フードペアリング
普段食べている食事に合わせただけですね。
シンプルでヘルシーなメニューが多いです。
順番に見ていきましょう。
①ブロッコリー&鶏ハム(マスタード)
ブロッコリーの青さとは合うとは言えないような気もしましたが、鶏ハムとは超合うな!という感想でした。
鶏むね肉って皮剥いじゃうと脂の旨味はほとんどなくて、お肉の旨味1点突破の勝負になってしまうのですが、ワインが出しゃばることもなく負けることもなくお互いを引き立てているなぁとちょい感動してしまいました。
②ポテトサラダ
苦味を感じました。あまり合わないかも?
③キハダマグロのお刺身
想像していた程悪くはなかったけど、マグロのタンパク質のおかげかやたら渋みを感じました。笑
あえて合わせることはしなくてよさそう。
④セブンサラダチキン(ガーリックペッパー)
よく合うと思います!すごく気持ち良く楽しめました。
・・・・・・
エスニック料理や中華料理といったスパイシーで味や香りに強さのある食事とでも、ある程度のものまでは美味しく合わせることができるのではないかと思いました。
また、お肉に関しては、鶏肉でもよいのですが、豚肉や鴨肉といった合わせ方も試して頂きたいですね!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「機山洋酒工業」の「メルロ/プティヴェルド2017」を紹介しました。
品種としては欧州系品種のブレンドで、あえて記号を与えるならば「ボルドースタイル」なのかもしれません。
しかし、実際に飲んでみると味わいは「日本的。日本の食卓にマッチするな。」という印象を受けました。
香りの中には、熟しかけの梅のような甘さと酸味のある香りを感じる場面もあり、親しみを感じました。
キザンさんのワインのコンセプトとしては、「安定した品質の、ワンランク上のデイリーワイン」というお話でした。
このワインもそのコンセプトに違わず、「気取らないけど手は抜かない」という意気込みを感じました。
機会があれば、数年前の熟成を経たものを飲んでみたいなぁと思いました!
興味のある方はぜひワイナリーに足を運んでみて下さい。
直売価格が1番お得に購入できますし、土屋夫妻の素敵な人柄とお話も楽しめるかもしれませんよ!
おわりに
これからも美味しい日本ワインを紹介していきたいと思います!
引き続きよろしくお願いいたします!
byワイン兄さん