「甲州とは思えないボリューム感!」
参考価格:1600~1900円前後(750 mL)
栓のタイプ:コルク栓
どうも、
ワイン兄さん(@wine23winey)です!
今回飲んだ日本ワインはこちら。
「本坊酒造 マルス穂坂ワイナリー」の「甲州 オランジュ・グリ 2018」というワインです!
本坊酒造さんは鹿児島県に本社があるメーカーでもともとは焼酎をつくっていたのですが、現在では西日本~山梨・長野に事業所を展開しており、ウイスキーやワインも精力的に生産しています。
ワインに関しては、1960年にマルス山梨ワイナリー、2017年にマルス穂坂ワイナリーを設立し、産地や畑の特徴を重視したワインづくりを行っています。
(マルス穂坂ワイナリーは醸造設備が充実しており、ショップもとても綺麗で居心地がかなり良いです。一度訪問してみてはいかがでしょうか。)
「甲州 オランジュ・グリ」ですが、甲州種でつくられたオレンジワインです。
しかし、他の多くのオレンジワインとは若干つくりが異なり、果皮を浸けたまま発酵させたいわゆる「オレンジワイン」区分と強めに絞った果汁で本来「白ワイン」となる区分をバランスよくブレンドしています。
そのため、他のオレンジワイン、とりわけ甲州種のオレンジワインの中では一際オレンジの色合いが控えめで明るいです。
最近流行りのオレンジワイン。
マルスさんはどのように仕上げたのでしょうか!
この記事は3~4分程度で全部読めるので、ぜひ参考になさって下さいませ~
それでは、Let’s go ~
Contents
ワインの評価
マルス穂坂ワイナリー
見た目
香り
味わい
総合評価
おすすめ度
※評価は抜栓直後~1,2時間程度の間に飲んだ際のものです。個人の感想なのであしからず。
ワインの説明について
ラベルの裏面がこちら。
甲州種の果皮に存在する濃厚な香りや旨味、さらには色素成分を充分に引き出し、ほんのりオレンジ色に色付いたワインです。
果皮由来の心地よい渋味と旨味が特長的で、ぶどうの個性が際立つ果実味豊かなワインに仕上がりました。
また、公式HPによると、
タイプ:やや辛口
色:外観は透明度が高く、オレンジがかった濃いイエロー。
香り:香りのボリュームは豊かで、洋ナシや白桃などの果実香と、ハチミツや白い花の香りなど、非常に複雑さのある香り。
味わい:新鮮な果実味を持ち、若干の甘味と心地よい渋味が口中に豊かに広がる。アフターにも果皮由来のしっかりした渋みが残り、ワインに厚味と立体感を与えている。
料理との相性:複雑な味わいを持ち、鍋物との相性は抜群。牡蠣のグラタンや白身魚のムニエル、キノコのアヒージョや酢豚など、和食から中華・洋食まで幅広く相性が良く、食が進むワインである。
ということで、甲州のいわゆる一般的な白ワインと比べるとボリューム感がありそうです。
見た目について
グラスに注ぐとこんな感じ。
とても澄んでいて、オレンジがかった黄金色といったところ。
前情報通り、いわゆるオレンジワインの中では薄めの色合いだと思われます。
香りについて
- リンゴや洋梨、白桃の甘やかな香り
- 火打石のような香り
こんな感じ。
公式HPで記載のあったような複雑さまでは捉えきれなかったのですが、概ね同様の方向性を感じることができました。
リンゴや洋梨、白桃の甘やかな香り
静置状態での香りです。
リンゴや洋梨、白桃を思わせる甘い香りを感じました。
リンゴならば熟して甘みの強いもの、もしくは蜜入りといったところでしょうか。
洋梨の場合かなり熟した柔らかいものでしょう。
白桃だと山梨でよく食べられる、リンゴみたいなかたい桃、といった感じ。
温度で少し印象かわるかも。。。
火打石のような香り
甲州のワインではしばしば感じられる香りなのですが、火打石のこすったときのような香りを感じました。若干ですがね。
・・・・・・
総合的には甘い果実の香りがメインに感じられました。
味わいについて
- 丸みを感じる口当たり
- 穏やかだが伸びのある酸
- 味わい全体にボリュームを与える若干の渋み
といったところ。
オレンジワインにあるようなややはっきりとした渋みと人によっては飲みづらさを感じるであろう独特な風味はなく、まとまりのある滑らかともいえる飲み口でした。
丸みを感じる口当たり
優しい甘味を感じさせるような丸い口当たりでした。
とても穏やかな第一印象。
穏やかだが伸びのある酸
甲州は酸がハッキリとしているワインが多いですが、こちらは穏やかめ。
しかし、味わいの後半にかけて徐々に伸びてくるように感じられました。
スッと消えるのではなく、持続する酸かなと思います。
味わい全体にボリュームを与える若干の渋み
少しではあるのですが、味わいの後半に渋みを感じました。
この渋みがあることで、味わいがサラッとし過ぎずどこか印象的なものになっていると思います。
・・・・・・
香りからイメージするリンゴを味わいからも感じました。
甘さと穏やかな酸、そして皮ごと食べたときのような渋み。
ブドウなのにリンゴです。
バランスがとれていてまとまりがあり、かなり口馴染みの良いオレンジワインだと感じました。
フードペアリング
普段の食事にひとまず合わせてみました。
メカジキのソテー(カレー味)
白ワインの甲州だとカレー風味の強さに負けちゃう印象があったのですが、オレンジワインの厚みならいけるかと思い挑戦。
うん、美味しかったです。
凄くよく合うかと言われるとそうではないんだけど、爽やかに食べることができていい感じでした。
鶏キムチ
豚キムチの鶏むね肉ver.です。
さすがにキムチの味の強さが勝っちゃってワインの味わいが楽しめないかなーと思っていたのですが、割とそんなこともなく、結構合うと感じました。
個人的な感覚として、キムチって辛さが徐々に蓄積してくるんですね。
そこにこのワインの適度な甘さと酸味、ほのかな渋みが合わさってサッパリと楽しめました!
・・・・・・
試してみて欲しいのは鍋系かなぁ。
鍋も色々な種類がありますが、結構幅広く対応できそうです。
あとおでんなんかも良さそうですね~
まとめ
今回は「本坊酒造 マルス穂坂ワイナリー」の「甲州 オランジュ・グリ 2018」を紹介しました。
まず香り。
一言で表現するならば「リンゴ」ですかね。
甘い香りが印象的でした。
そして味わい。
やっぱり「リンゴ」感を感じました。
オレンジワインだともっと渋みがしっかりしていたり独特の苦味があったりすることもあるのですが、つくりの影響もあってかかなり飲みやすく仕上がっていました。
小売価格が1628円とリーズナブルで、価格と品質のバランスを考慮すると間違いなく「買い」な1本だと思います。
とりあえず試してみて欲しいですね!
おわりに
これからも美味しい日本ワインを紹介していきたいと思います!
引き続きよろしくお願いいたします!
byワイン兄さん