「香の個性と味わいのスッキリさがクセになりそう。」
参考価格:2200~2300円前後(750 ml)、1500円前後(375 ml)
栓のタイプ:スクリューキャップ(ハーフボトル)
どうも、
ワイン兄さん(@wine23winey)です!
今回飲んだ日本ワインはこちら。
「ココ・ファーム・ワイナリー」の「2018 農民ドライ」というワインです!
ココファームワイナリーさんは栃木県の足利市にあるワイナリーで、自然に寄り添った造りでありながら高品質、かつ生産量もそれなりに多く、日本でも上位層のワイナリーだと個人的には捉えています。
以前、ココファームさんの他のワインを当ブログで紹介しているので、1度目を通してみて下さい。
「農民ドライ」はワイン用欧州系品種をブレンドすることで造られ、その比率は毎年様々。
そのため、同じ銘柄でも毎年異なる表情を見せてくれるので、新しいヴィンテージが出る度に追いたいワインです。
価格面でも比較的リーズナブル、ハーフボトル(375 ml)もあり、気軽に試すことが可能です。
2020年3月20日の時点での最新ヴィンテージは2019で、今回紹介するのは2018です。
この記事は3~4分程度で全部読めるので、ぜひ参考になさって下さいませ~
それでは、Let’s go ~
Contents
ワインの評価
ココ・ファーム・ワイナリー
見た目
香り
味わい
総合評価
おすすめ度
※評価は抜栓直後~1,2時間程度の間に飲んだ際のものです。個人の感想なのであしからず。
ワインの説明について
ラベルの裏面がこちら。
各地の農家さんに大切に育てられた葡萄からなる日本の小粋な白ワイン。溌剌とした辛口。
ミュラー・トゥルガウ36%、ソーヴィニヨン・ブラン32%、バッカス14%、シャルドネ12%、他6% 2018年収穫
また、公式HPのデータシートによると、
「2019農民ドライ」は北海道や長野などの契約農家で育った、個性的な香りとしっかりした酸の白ワイン用葡萄から造りました。
シンプルな造りを心がけ、軽く搾って、果皮と種を取り除いた果汁を主にステンレスタンクで醗酵。
ブレンド後はタンクで熟成し、ろ過してビン詰しました。
お寿司や和食だけでなくバラエティ豊かな日本の食卓によく合う、クリーンで雑味のない「日本の小粋な白ワイン」です。
上記は2019年のものですが、おおよそ同様であると考えられます。
品種の構成比率は毎年多少の変更があるようですね。
なんにせよ、あまり細かいことを考えず、気取らずに楽しめそうな1本です。
見た目について
グラスに注ぐとこんな感じ。
比較的ハッキリとした黄金色。澄んでいてかすかに発泡しています。
香りについて
- 蜜っぽさや白桃を感じる甘い香り
- ハーブ類を思わせる清涼感のある香り
- クローブや八角のような甘さとスパイシーさの合わさった香り
こんな感じ。
軽く掘り下げてみます。
蜜っぽさや白桃を感じる甘い香り
静置した状態から華やかに甘い香りを感じられました。
柑橘のようなフレッシュな果実というよりかは桃のようなジューシーで甘い果実の印象。
ハーブ類を思わせる清涼感のある香り
基本的には甘い香りが主なのですが、ハーブ類のスーッとする香りもあり、涼しげな印象を受けました。
クローブや八角のような甘さとスパイシーさの合わさった香り
グラスを回し空気に触れさせると、中華料理、もしくは台湾料理にありそうな香りを感じました。
ストレートに甘い香りというよりもどこかスパイシーさを思わせる、引っかかりのある香りでした。
全体的な印象としては、1番多く入っているミュラー・トゥルガウ由来の香りが主かな、というところ。
バッカスという品種の寄与もあるのかな。
日本ワインの中においては、例えば甲州ワインの比較的ニュートラルな香りと比べると、やや個性的でクセのある香りと言えるかもしれません。
味わいについて
- ふくよかで丸みのある口当たり
- 存在感はあるもやや落ち着きのある酸
- 少しアルコールを感じつつも果実味のある余韻
といったところ。
こちらも軽く掘り下げます。
ふくよかで丸みのある口当たり
口中香としては、白桃やあんずといった果実かな。
若干のとろみと香りからくる甘さのおかげか、かなり丸みのある口当たりだなと感じました。
飲む温度帯によって感じ方は変わりそうですが、僕はやや高めの18℃程度で飲んだのでよりそのように感じたのかもしれません。
本来このワインは8~10℃程度が適温かと思われるので、冷やしめで飲むとまた違う印象になるかな!
存在感はあるもやや落ち着きのある酸
若い白ワインというと酸がハッキリとしてハツラツとした印象を受けることが多いですが、このワインはそうでもありませんでした。
どちらかというと落ち着きがあってスルッと入ってくる飲み口でした。
しかし、味わいの構成として物足りないということはなく、程よい酸と言えるかと。
酸の感じ方に関しても、飲む温度で印象が変わりそう。
冷やしめで飲めばもう少しハッキリと感じられるし、高めの温度で飲めばやや抑えめに感じられるかと思います。
少しアルコールを感じつつも果実味のある余韻
やはり高めの温度で飲んだ影響か、余韻に少しだけアルコール感を感じました。
これも冷やしめで飲む、食事と合わせる、といった飲み方で特に気にならなくなると思います。
口当たりから続く果実味が余韻まで持続して、飲み心地の良いワインです。
・・・・・・
日本の白ワインというと甲州を飲む機会がどうしても多いので、そうではないものを飲むといつも何かしらの驚きがあります。
今回も、「こんなに個性と質を併せ持つワインが日本で造られているんだな」と感じられ、とても楽しく飲めました。
フードペアリング
糖質と脂質を減らせる範囲内で減らすのが、僕の普段の食事。
今回も、そんなメニューを主に合わせてみました。
サーモンのソテー
サーモンをシンプルにクレイジーソルト的なやつでソテーしました。
合うと思います。
フレッシュな白ワインは魚をはじめとしたシーフードに合うと言われています。
実際に試してみると、やはり鉄板だなと感じました。
メカジキのソテーでも同様に楽しめました!
鶏むね肉のソテー
いつも何かしらソテーにしている気がします。笑
白ワインには鶏むね肉や豚肉のような白身のお肉もよく合います。
今回も旨味が口内で増強され美味しかったです。
・・・・・・
夏だったら、お昼や早めの夕方からよく冷やしたこのワインを飲みたいですね!
食前酒としても良さそうです。
まとめ
今回は「ココ・ファーム・ワイナリー」の「2018 農民ドライ」を紹介しました。
まず香り。
ややクセのある印象はあるものの、親しみある甘い香りと清涼感、スパイシーな要素がバランスよく感じられ、個性的で豊かな香りだなと感じました。
好みの範疇なので、もしこの香りがお好きならドイツ系の品種を使用したワインを試してみて欲しいですね。
日本ワインだと北海道のワインに多いかな。
そして味わい。
ボリューム感と飲みやすさのバランスがよく、食事と合わせながら飲むことでスルスルと楽しめるのではないでしょうか。
クオリティが高く、しかし手に入りやすい値段で、かつハーフボトルでも楽しむことができる農民ドライ。
日本ワインの中ではそう多くない存在なので、試してみる価値は大いにありますよ!
おわりに
これからも美味しい日本ワインを紹介していきたいと思います!
引き続きよろしくお願いいたします!
byワイン兄さん