日本ワインレビュー

~2018 農民ロッソ~ ココ・ファーム・ワイナリー 「感想を言い合いたい、とにかく不思議な香りと味わい」

「はじめましての香りと味わい...」

参考価格:2000~2200円前後(750mlボトル)/1200~1400円前後(375mlボトル)

栓のタイプ:コルク栓

どうも、

ワイン兄さん(@wine23winey)です!

今回飲んだ日本ワインはこちら。

2018 農民ロッソ

「ココ・ファーム・ワイナリー」「2018 農民ロッソ」というワインです!

ココ・ファーム・ワイナリーさんの公式HPによると、

1950年代、少年たちによって開かれた山の葡萄畑は、開墾以来、除草剤が撒かれたことがありません。

1980年に誕生したこの山の麓のココ・ファーム・ワイナリーは、1984年からワインづくりをスタート。

2007年より100%日本の葡萄からワインをつくり、現在、ココ・ファーム・ワイナリーの自家製ワインはすべて「日本ワイン」です。

自家畑では化学肥料や除草剤は一切使わず、醸造場での醗酵も天然の野生酵母や野生乳酸菌が中心。

“こんなワインになりたい”という葡萄の声に耳を澄ませ、その持ち味を生かすことを大切にしています。

というふうに書かれており、極力自然に寄り添ったワイン造りを信条としているそうです。

また、知的障がいの方々の施設である「こころみ学園」が、ココ・ファーム・ワイナリーさんのワイン造りを支えています。

「農民ロッソ」は、マスカット・ベーリーA、ブラック・クイーンという日本固有の品種と、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンというフランス・ボルドーにおける代名詞的品種を、バランスよくブレンドしてつくられています。

毎年品種構成が変わるようですが、2018年は日本ならではの品種構成となっており、日本の食事にどれくらいフィットするのか楽しみです!

この記事は3~4分程度で全部読めるので、ぜひ参考になさって下さいませ~

それでは、Let’s go ~

Contents

ワインの評価

 

2018 農民ロッソ

ココ・ファーム・ワイナリー

 

見た目   

香り    

味わい   

総合評価  

おすすめ度 

※評価は抜栓直後~1,2時間程度の間に飲んだ際のものです。個人の感想なのであしからず。

ワインの説明について

ラベルの裏面がこちら。

2018 農民ロッソ

日本の農家さんたちが大切に育てた葡萄から醸造。

日本の食卓によく合う豊かな果実味と心地よいタンニンの赤ワインです。

マスカット・ベーリーA 35%、メルロ 28%、カベルネ・ソーヴィニョン 27%、他 10%

また、データシートによると、

「果実味と希望に満ちた日本の赤ワイン」を目指してつくられている農民ロッソ。

2018年は、日本固有の葡萄品種 マスカット・ベーリーAやブラック・クィーンと、伝統的なボルドー品種 メルロやカベルネ・ソーヴィニョンから構成されています。

“ロッソ”はイタリア語で“赤”の意味。

ボルドーやイタリアではない日本の畑では長い時間が必要でしたが、日本各地の葡萄栽培家の皆さんおかげで、食卓によく合う美味しい赤ワインができました。

他に、アルコール発酵および乳酸発酵を野生の菌で起こしていること、樽を使っていることなどが書かれています。

見た目について

グラスに注ぐとこんな感じ。

2018 農民ロッソ

黒っぽい紫といったところ。

色が濃いからなのか、完全に澄んでいるわけではなさそうです。結構濃い。

香りについて

  1. かつお節のような香り
  2. 燻香や革様の香り

ちょっと今回不思議な、面白い香りがしました。

かつお節のような香り

なんだろう、醬油っぽい香り&かつお節感でおかか的な香りを感じました。

あとはかつおダシ強めに効かせた味噌汁とか。

とにかく「ダシ感」を香りから感じました。

燻香や革様の香り

フランスのピノ・ノワールでしばしば遭遇する香りによく似ているように感じました。

燻香ですが、桜チップの燻製のような甘やかなスモーキーさというよりかは、ニュートラルで炭火焼やBBQ的な煙の香りでした。

嗅ぐときによっては、深めにローストしたコーヒーのような香りもあったりして、普段日本ワインからはあまり感じない香りが感じられました。

・・・・・・

データシートによると、「ラズベリー、イチゴ、ダークチェリー、ミントの香りに加えアーシーな風味」と書かれていたのですが、少なくとも僕は果実の印象を感じることはありませんでした。

人によって香り成分の閾値が異なったり、食経験その他触れてきたものがバラバラなので、様々な感じ方をすることはしばしばあります。

また、可能性として、自然な造りのワインにときどき見られる「ボトル差」があったのかもしれません。

これに関しては賛否両論あろうかと思いますが、僕自身はとても興味深い香りと出会えたので特に不満はないです!笑

味わいについて

  1. ドライでスムースな口当たり
  2. 明るさを感じる酸
  3. 控えめに感じられる渋み
  4. スッキリとしていて爽やかな酸と旨味を感じる余韻

といったところ。

軽く掘り下げます。

ドライでスムースな口当たり

甘みはほとんどなく、スーッと口内に広がっていくような口当たりでした。

明るさを感じる酸

そこまで酸が強いというわけではないと思うのですが、華やかさというか、明るい印象をイメージするような酸でした。

控えめに感じられる渋み

渋みは若干感じられるかな、という程度。

舌の収斂感はあまりなく、優しい印象でした。

スッキリとしていて爽やかな酸と旨味を感じる余韻

飲み込んだあとに口中に残る風味として、適度な酸とかつおダシを思わせる旨味が印象的でした。

品種構成をみるとカベルネ・ソーヴィニヨンが3割弱入っているようで、カベルネ感を多少感じることは感じるのですが、それよりも「ダシ感」がかなり印象に残る味わいでした。

・・・・・・

抜栓後1週間かけて飲んだのですが、香りはそこまで大きく変わらなかったものの、後の2,3日に味わいが変化したように感じました。

何ていうんだろう、まとまりが出てきたような、心地良さが増したような...

何日かかけて飲んでみるのも面白そうです!

フードペアリング

ワインに合わせにいくことなく、普段の食事に合わせてみました。

メカジキのソテー

メカジキのソテー

魚と赤ワインを合わせると臭みが増幅されて、ちょっとした口内テロみたいになることがしばしばあるのは有名な話です。

恐る恐る口にしたところ、全くそんなことはなくむしろ相性結構いいように感じました。

データシートに「ブリの照り焼き」という風に書かれているので、もしかしたらある程度脂のある魚と美味しく合わせられるのかもしれません。

トマトチキンパスタ

鶏むね肉のトマト煮をパスタにのせて食べました。

美味しかったです。

「ゴボウとトリッパ(牛の胃袋 ハチノス)のトマト煮込み」が合うとデータシートに書かれており、トマト系の料理と合うのかな、と思いました。

ただ、個人的には「こころぜ」の方がトマト系料理と合うんじゃねえかなと感じました。

2018 こころぜ
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まとめ

今回は「ココ・ファーム・ワイナリー」「2018 農民ロッソ」を紹介しました。

まず香り。

データシートに書いてあることの多くが当てはまらず、果実感よりもダシっぽさや植物を燃やした煙の匂いを感じました。

ブラインドでテイスティングしたらフランスか北海道のピノ・ノワールって答えるかもしれないなと思いました。

新鮮かつ面白い体験となりました。

次に味わい。

一番印象的だったのはダシ感。

ピノノワールのワインでときどき遭遇するのですが、ピノノワールが入っていないにも関わらずダシ感を強く感じました。

なぜこのような味わいになったのか推察できず、不思議な味わいに驚かされました。

また、味わいとしては酸が比較的はっきりとしており、数年熟成させても面白いのではないかと感じました。

おわりに

これからも美味しい日本ワインを紹介していきたいと思います!

引き続きよろしくお願いいたします!

byワイン兄さん

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